ジャムの瓶の底

イラストのことや漫画やアニメや特撮のことを書きます。自分用の備忘録です。

フルチョやってみたレポ:その②準備編 オーダー内容を決めよう!

※ここからは実用的なお話も語ってまいります! 

フルチョイスをすると決めたものの、そもそも自分は本物のドール自体を見た経験自体がほとんどありませんでした。そんな状態から、天使の里でオーダーするまでにどのようにしてオーダー内容を固めていったかを記していこうと思います。 

 

 

一番伝えたいこと

サファイアの抽選販売で落選してしまった後、わたしはドールのお迎えに焦燥感さえ覚えていました。フルチョを考えていると、「一日でも早くうちの子に会いたい!」という気持ちはどうしても出てくると思います。それでも今回の記事で一番伝えたいのは、

フルチョは焦らず、時間をかけて考えよう!という文章に集中線が引いてある画像

ということです。

魅力的なドールと向き合っていると、ついついお財布の紐も緩くなります。金銭感覚がぐにゃあっ‥としてきます。しかしながら、フルチョイスモデルは大切なお金と時間を捧げて、様々な人々の手を渡って作り上げられるかけがえのない存在です。フルチョっ子は逃げません。しっかり考えて、考えつくして、自信を持って悔いのない選択をする。そんな状態でオーダーするための一助として、このブログが役に立てば幸いです。

 

実物を見てみよう 

スーパードルフィー60cmほどの大きさであることは知っていても、それが実際にはどのような存在感であるかは想像できませんでした。そこで、最寄りのドールポイントに行って、展示を見ることにしました。そのときのドールポイントでは、ちょうどメモリアルワンオフがたくさん展示されていて、ドールを見るには格好の機会でした。 

「想いでの街、原宿」シリーズ発売記念 天使のすみか SDメモリアルワンオフモデル | ボークス公式 ドルフィー総合サイト

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ボークス ドルフィーイベント (@volks_dollfie_event)

www.instagram.com

 

実物は大きいです!InstagramTwitterで見ていると顔の印象が一番強いのですが、思ったよりも等身が高く、顔は小さい。「こんな小さな顔に精巧なメイクがしてあるんだ」と思うと、世界の神秘に触れたかのような気持ちになりました。 写真よりももっとかわいいです。

 

実物を見てみると、ドールの顔からは生命力が漲っていて、生きているようでした。じっと見つめていると、目が合ったと感じる子もいました。ドールの顔と初めて向き合ったものですから、「もしかして運命では?」と思ってしまい、その後しばらく抽選に参加しなかったことを後悔します(今はフルチョして良かったと思っていますが!)。 

 

ワンオフモデルの展示がない時期にも、天使のすみかにはSDのドールが何人かは展示されていると思います(ドールポイントはDDのドールの方が多めです)。個人的には、せっかく行くなら色々な子が確実に展示されているワンオフの公開時期がおすすめです!フルチョの決意を固めて行っても心が揺らぐほどワンオフは綺麗ですが、後述するように、理想のヘッドとメイクを知るにはワンオフの子たちはとても力になってくれます。 

 

ボディを決めよう 

フルチョイスできるスーパードルフィーは、大きく分けて二つのボディの区分があります。40cmくらいのSDMと、60cmくらいのSDの二つです。そこから、性別や体格の違いでもう少しボディの種類が細分化されます。さらに、キャンペーンなどで普段ではオーダーできない体格の良いボディがあるときもあります。

dollfie.volks.co.jp

とりあえず決めておくといいのは、SDMSDのどちらをオーダーするかです。どちらを選ぶかによって、オーダーできるヘッドの種類が異なりますし、着れる服のサイズも変わります。ご自分のライフスタイルや、素敵だと感じるヘッド・ボディに合わせて選びましょう! 

 

個人的には、天使の里限定の「精霊ボディ」に強く惹かれたので、里でオーダーすることに決めました。ベースはSD13女の子のボディなのですが、胸が平らで中性的な見た目が特徴的です。男の子の服も女の子の服も着こなせる中性的な子を作りたかったので、精霊ボディ一択でした! 

 

ヘッドを決めよう 

店舗によってオーダーできるヘッドに限りはありますが、スーパードルフィーには大きなサイズ(SD)の子のヘッドだけでも何十種類もあります。その中から自分の好みのものを選ぶのは、最初に立ちはだかる大きな壁です。公式で販売されているフルチョイスハンドブックには様々なヘッドが載っていますが、実は全てのヘッドが掲載されているわけではありません。現時点での最新版が2021年のものなので、最近出たヘッドは載っていません。 

フルチョイスハンドブックの写真



どこで理想のヘッドを見つけるか。わたしはTwitterInstagramで「素敵!」と思う子を見つけたら何番のヘッドかを確認するようにしました。フルチョイスモデルの子たちは「#フルチョお迎え報告」のタグでたくさん見ることができます。スーパードルフィーの公式Instagramや店舗のブログ、アウトフィットの紹介画像にも、モデルのヘッドの番号が記されています。素敵だと思う子の番号が分かれば、次は「#SD〇番」「#sd_f_〇」(〇は該当するヘッドの数字)で検索して、同じ番号のヘッドの子たちをさらに探します。「どんなメイクでもこのヘッドの子に惹かれる!」というものが見つかれば、かなり方向性は固まります。 

 

わたしの好みにビビッと来たのはSD101番でした。少し吊り目気味だけど優しそうな目、目がしらの丸い粘膜、すらっとした鼻に引き締まった顎、造形の段階で微笑んでいる口元…素敵だと思う子を調べれば101番だと分かるということの連続でした。SNSには、イケメンだけでなく、かっこいい女の子のお写真もありました。これなら中性的な子にもなれるはず!と確信したので、101番のヘッドに決まりました。 

 

※101番のヘッドは2022年の春に登場したヘッドです。こちらに載っています!

「天使の里 SDフルチョイスシステム 2022・春」2022年3月19日(土)~受付開始! | ボークス公式 ドルフィー総合サイト

 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by スーパードルフィー (@volks_superdollf

ただ、101番のヘッドのほとんどはSDGr男の子のボディと組み合わされていて、SD13精霊の華奢なボディとうまく組み合わさるかが心配でした。情報を集めて一人でぐるぐると悩むより、プロの人に相談してみたいと思い始めます。ここまで考えを進めると、今度はお店で相談してみよう!という段階に移りました。 

 

すみかで相談してみよう! 

フルチョのイメージがある程度まで固まったら、今度は天使のすみかで相談することになりました。天使のすみかなどの店舗では、フルチョイスそのものだけでなく、オーダー前の相談もすることができます。わたしが希望していたヘッドやボディは天使の里限定のものでしたが、最寄りの店舗であるドールポイントでも大変丁寧にご相談に乗っていただけました。 

 

緊張して店員さんに話しかけられなかったのですが、フルチョイスハンドブックをレジに持って行ったときに、「フルチョをお考えですか?よければ見ていかれますか?」と声をかけていただき、そのままカタログを見せていただくことになりました。 

 

なんとなくオーダーメイクであることとヘッドは決まっているから、もう来週にでも天使の里に行こうかな…と内心焦っていました。そんなときに、店員さんが仰ってくださったのが、 

「フルチョイスはじっくり時間をかけて、決めた方がいいですよ!」 

という言葉でした。 

 

カタログを見てみると、ハンドパーツ、シュピットの有無、ウィッグにまつげ、様々なオプション…と、自分で決めなければならないことがたくさんあることに気づかされました。これがドルおじで星野くんが言っていた、THE CHOICE IS YOURS…!これが無知の知…!長い長いパーツ選びの旅を経て、その後にやっとメイクの聞き取りが始まるという流れを知ることができました。本番までに決めておくべきことの多さをやっと実感できました。 

 

ドールのお迎え自体が初めてで…と相談すると、実際にSD女の子のボディの重さを体験させてもらえました。結構重い!これが命の重み…!?初めて持ったSDの感触にすごく驚きました。 

 

そんな感じで1回目のすみかでの相談が終わりました。店員さんから、「空いている時間であれば、何回でも相談しに来てもらって大丈夫です!」と仰っていただけました。ここから、明確にメイクのイメージを詰めていく作業が始まりました。 

 

メイクを考えよう! 

わたしのフルチョするドールのイメージは、「男の子の心も持ったまま成長した、大人っぽいサファイアです。なのでベースにするメイクははっきりと決まっていました。しかしながら、サファイアの子どもらしい顔立ちと101番の大人っぽい顔立ちは、骨格があまりにも異なっています。自分の個性も出したかったので、サファイアと、他の101番のメイクを組み合わせることにしました。参考にしたいモデルが決まってきたら、今度はオーダー内容を言葉や画像で表現して資料と作っていきます。 

 

わたしはイラストを描くのが趣味なので、イラストで希望のメイクを表現することに決めました。フルチョイスの資料の作り方は様々です。イラストを一つ例に挙げても、キャラクターの絵で表現したい雰囲気を伝えるか、メイクを絵に描き起こすか…様々な使い方があります。写真を複数枚集めて、コラージュを作る方もいるそうです。推しの写真やゲームのキャラクターのスクリーンショットでイメージを伝えることもできます。 

 

ボークス公式のドールの写真ならば、「こんなメイクをしてほしい!」を明確に伝えることができます。オーダーの内容は客観的に伝わりやすいほど良いので、わたしはイラストと写真を併用しました。 

メイクの参考におすすめの資料は、個人的には下記のものです。 

ボークスの過去の限定モデル 

ワンオフモデル (Instagramでたくさん見れます)

ボークスニュースのモデル 

・メイクブックのモデル 

※他社のドールや造形物の画像は参考にできないそうです。 

SNSで個人の方が投稿しているドールの写真やイラストをフルチョイスの資料に無断で使用すること、他者のオーダーの内容を無断で真似することはトラブルの原因になります。 おすすめしません。どうしても参考にしたい場合は、オーナーさんに相談して了承を得ましょう。

 

悪戦苦闘して作り上げたフルチョの資料は、最終的にはこんな構成になりました。参考にしたいモデルが複数人いる場合は、これよりも写真の比率や資料の枚数が多くても大丈夫だと思います。本当にこんな感じの資料で伝わるかが不安だったので、細かい点を確認するためにもう一度ドルポに赴きました。 

左側に写真を、右側に文章によるメイクの説明を、真ん中にメイクのイメージイラストを載せた画像。

※個人的にオーダーするときに考えていてよかった!と思ったのは、抽象的な雰囲気具体的な表現方法(メイク)の理想を固めておいたことです。具体的なメイクの指示が決まっていれば、オーダーの内容は伝わりやすくなります。抽象的な雰囲気の方向性が決まっていれば、自分では決めきれなかった部分をDA(ドールアドバイザー)さんと擦り合わせやすくなります。以下の図は簡単な例ですが、参考になれば幸いです。

「大人顔」「子供顔」「かわいい」「かっこいい」の要素で構成されたマトリクス図とメイクの例の絵が載っている画像

オーダー内容の固め方の一例

オーダー内容を固めよう 

大人っぽくてがっしりした101番のヘッドにSD13精霊ボディを合わせても大丈夫だろうか?こんな資料で伝わるだろうか?という疑問を解消すべく、ドルポで再び相談しに行きました。101番のヘッドは里限定でドルポにはないのですが、雰囲気が似ていてがっしりしたヘッドとSD13女の子のヘッドを合わせてもらいました。全然違和感がない!店員さん曰く、SDのヘッドはウィッグのサイズは共用で、子供顔のヘッドも大人顔のヘッドもそこまで頭の大きさは変わらないそうです。心配な方は、こんなふうに仮組みしてもらうのをおすすめします。(里限定ヘッドについて詳しく知りたい場合は、天使の里に行って仮組みしてもらうのが一番正確です…!里でもオーダーの事前相談はできるそうです。)それを知って、安心しました。 

 

資料についても、ザっと見てもらって、こんな感じなら大丈夫そう!と仰ってもらいました。言葉でたくさん書いたものの全てを反映してもらえるわけではないのですが、当日に言いたいことを忘れてしまいそうなときは、備忘録として書いておくとお役立ちです。わたしの場合、オーダー当日は、用意した1枚をDAさんが確認してからオーダーの聞き取りをしていただけました! 資料の作り方に自信がなければ、事前に確認しておくと安心です。

 

イラストの資料はコンビニプリントで、写真の資料は自宅のプリンターの写真用紙印刷で用意しました。繊細なドールのメイクは、コピー用紙だと印刷が荒く見えてしまうこともあったからです。コンビニプリントだと写真印刷は白飛びしてしまうこともありました。色々なプリンターを試して、一番納得のいく色味のものを使うのがおすすめです!特に、濃いメイクをしてほしい方資料もしっかり色がついているものだと意図が伝わりやすいと思います。 

 

オーダーに直接は関係ないけど、雰囲気が好きな子の写真もいくつか印刷して、1枚の資料と数枚の写真をファイルに入れて、準備完了です! 

番外編:ドールの輪を広げよう 

ドールは一人で楽しむ趣味というイメージが強かったのですが、意外と交流が活発なジャンルでもあります。ドールの話をしていたり、ドールの絵を描いたり、ドールオーナーさんをフォローしていると、ドール好きの方と縁ができることがあります。また、すみかなどの店舗では撮影会が開催されます。ドールポイントはDDが多めですが、月一回くらいの頻度で撮影会が行われ、老若男女問わず様々なドールオーナーさんが和気藹々と集っています。 

 

ドールの実物に興味があったり、オーナーさんに聞いてみたいことがあったりしたときは、SNSで交流したり、イベントに参加してみたりするのも一つの手です。ドールとの出会いが、宝物になる人との出会いにも繋がればいいなあと思います。