ジャムの瓶の底

イラストのことや漫画やアニメや特撮のことを書きます。自分用の備忘録です。

フルチョやってみたレポ:その⑤お迎え編 つかさくんをお迎えしました!

2024年1月13日、ついにフルチョイスのオーダーメイクで初めてのドールである、つかさくんをお迎えしました。その1週間後の1月20日には、天使の里でお迎えセレモニーを行いました。フルチョレポも今回でとうとう完結です!お迎え当日からセレモニーに至るまでの喜び失敗も含めて、思い出を余すところなく書き残してまいります。長い長い物語になりますが、楽しんでいただけましたら幸いです! 

 

 

運命の電話を待ち続けて 

オーダーしてから70日目に差し掛かると、期待不安緊張で毎日ハラハラドキドキしていました。そろそろ連絡が来てもおかしくない時期です。#フルチョお迎え報告のツイートを見ては指折り数えて電話を待ちました。電話がかかってくるのではないかと思うと気が気ではなく、腹痛動悸に悩まされ、歯茎に大きな口内炎ができるという憔悴っぷりでした。 

 

2024年の年明けには大きな地震が起こり、希望が見えなくなるような日々でした。そんな中でも、フォロワーさんが元気を失くしたわたしを誘ってくださり、一緒にドールポイント大阪と神戸の天使のすみかを訪れることになりました。フォロワーさんのおうちのSD101番の子はとても美しくて、その子を見ていると「うちの子もきっと素敵な子になる」と励まされるようでした。モザイク大観覧車から眺めた、夕日に照らされる神戸のまばゆい海は大切な思い出になりました。 

 

神戸のモザイク観覧者から見た、夕暮れの空と海の写真

もしかしたら完成のご連絡を見逃しているかもしれない、とその頃は不安に思っていました。そこで、オーダー80日目に差し掛かるころに、天使の里に電話でお尋ねしました。天使の里の店員さんは大変丁寧に対応してくださって、電話をかけて留守の場合はメールでもご連絡することをご提案してくださいました。まだ完成はしていないそうで、うちの子はお寝坊さんなのではないかと妄想して日々を過ごしました。 

 

切実な思いで待ち続けたある日、1月9日の火曜日にとうとう天使の里から電話がかかってきました!退勤後にスマホの画面で着信とメールが来ていたことを知りました。

天使の里からフルチョイスのドールが完成したことを知らせるメールの文面のスクリーンショット

そのときは肩の力がふっと抜けたようでした。天使の里は基本的には水・木曜日はお休みです。お迎えセレモニーには1日前までに事前予約が必要なので、金曜日に電話をかけ、土曜日にお迎えとお迎えセレモニーを行う予定でした。土曜日の13日はドルパアフターが開催され、着せたかった「プリンスドレスセット」が発売される日です!この子はこのお洋服がどうしても着たかったのだと嬉しくなりました。 

 

ところが、電話で予約を取ろうとすると、ドルパアフターの日は天使の里ではお迎えセレモニーを行えないことが分かりました(この情報は今後は変わるかもしれないので注意です!)。お迎え(ドールの受け取り)とお迎えセレモニーは別の日に行うことができます。最短の20日にお迎えセレモニーは予約したものの、13日にお迎えのためだけに京都に行くかどうか、すごく悩みました。そんなときフォロワーさんからいただいた「さらに1週間伸びたらマジで寝込んじゃいません!?」というお言葉で心に火が付き、2週連続で天使の里行きを決行することになりました。 

 

お迎え当日の朝 

13日の朝は早い時間に起きてしまい、ドールポイント大阪に並びに行くか逡巡しました。冬の朝は冷え込んでいるので、体調を崩してはよくないと思い、行列に並ぶのは諦めました。それでも逸る心は抑えきれません。イベントがある日のお迎えなので、天使の里にはお昼以降に着くことを店員さんにおすすめしていただきました。朝が終わるのを待つのはあまりにもじれったくて、結局ドールポイント大阪には通常の開店時間に向かいました。 

 

店内に並ぶたくさんの方々はドールのお迎えを待っていました。ドレスだけの購入だったので、別の階のレジでスムーズにお会計していただき、あっという間に着せたかったお洋服が買えてしまいました。余った時間で歯科の予約を入れるくらいには元気が出てきました。それでも胃は痛かったので、Soup Stock Tokyoでお粥を食べてお昼ご飯にしました。 

Soup Stock Tokyoのお粥の写真

余談:お迎えの持ち物リスト

ここで余談ですが、フルチョのお迎えの際の持ち物リストを載せておきます! 

オーダーシート 

・(前払いでない場合は)お金 

ポイントカード 

・着けたいアイ、ウィッグと着せたいドレス

・瞳パテやピタッとリングまたはピタッとウィッグ、ゴム引き

 (里にも売っていますが、あると便利)

・カメラ 

・(天使の里の場合は)身分証明書 

・ドールの顔を照らせる小さなライト(持って行かなくて後悔しました!) 

 

お昼過ぎにパートナーと合流し、電車に乗って嵯峨嵐山に向かいました。パートナーが新大阪で買ったおにぎりがおいしそうだったのが思い出深かったです。雨がちらつく曇天と過ぎ去る景色を見つめていました。 

 

京都駅で嵯峨野線に乗り込み、窓を眺めていると、乗客から歓声が上がりました。どうしたのだろうと車窓に目を向けると、鮮やかな虹が山裾から空に向かって架かっていました。あまりにも綺麗で、誰もが虹を見ていました。嵯峨嵐山駅の窓から見た虹は二重になっていました。これは吉兆に違いない、とパートナーが顔を綻ばせます。わたしも、「きっと素敵な子が来るだろう」と確信しました。 

嵯峨嵐山駅から見た虹の写真。二つの虹がかかっている。

運命のとき 

小雨がちらつく嵯峨嵐山を駆け抜けて、天使の里にたどり着きました。受付の方へお迎えしに来たと告げると、静かな館内を突き抜けて、真っ先にフルチョイスカウンターへ向かいます。待っていたのは、フルチョイスを担当してくださったDAさんと、見習いのスタッフさんでした。慌ててやってきたので、わたしの眼鏡に雨の水滴が付いていて恥ずかしかったのを覚えています。 

 

どこからか白くて大きな箱が運ばれてきます。いよいよドールとの対面の瞬間です。出生証明書の写真よりも前にドールの顔を見る、という流れは、フルチョレポで何度も見た展開で、なんだかワクワクしました。 

 

フェイスカバー越しで顔が見えたとき、真っ先に「美しい子だ」と思いました。サファイアをベースにオーダーしたけれど、どこか夢天使の桔梗のような気品が感じられました。最初の対面は意外と距離が遠く、説明を受けながら自分の手でドールに触れていきました。手を洗いに行ってもいいと仰っていただいたのですが、あまりにも緊張して、ウェットティッシュで拭いたような、それすらも覚えていないような気がします(手は洗った方がいいです!)。ドールの肌はコーティング加工したこともあって、しっとりとしていました。 

 

フェイスカバーを外すと、わたしの理想を遥かに凌ぐメイクが目に飛び込んできました。優しさと凛々しさを湛えた、長いまつげと美しい陰影に彩られた目元、はにかんだ笑み、そして血色が感じられるにはこだわりのほくろ!あたたかいのに鳥肌が立つほど美しい、天使のような子でした。洗練された精霊ボディと美しい顔立ちのこの子は、性別というものを感じさせない姿をしていました。女の子にも男の子にも見える、中性的なドールをお迎えすることがだったので、胸がいっぱいになりました。 

 

自作のイラストとドールの写真を横に並べた画像。目元のメイクがオーダーした資料以上に美しく再現されている。

実はオーダーのときに、フルチョの資料に自分で描いたイラストを使うかどうか悩んでいました。ドールに詳しくない自分が描いた絵に自信がなかったからです。ところが、実際にやってきた子を見てみると、イラストと参考にしたドールの特徴のいいとこ取りなメイクでした!サファイアのメイクをSD101番に乗せる、という難しいオーダーでしたが、こんなにも理想的なお顔が生まれるなんて…!ドクター・ストレンジはサノスと戦う際に1400万605通りの未来から苦渋の決断を下しましたが、わたしは1400万605通りの未来を見ても、このメイクを喜んで選ぶと思いました。 

 

メイクを確認した後は、付属品を確認し、初めてのお迎えということでDAさんたちに着せ替えを手取り足取り教えて頂きました。まずゴム引きで頭を外すのですが、非力すぎて全然外せませんでした…。練り消しのような瞳パテをよく練って、コッペパンの形にして、土台を作り、アイを乗せ、微調整したら上も固定します。不器用すぎて何がなんだか分からない状態でしたが、これから自分がずっと付き合っていく子なのだと思い、踏ん張ってアイを着けました。グラスアイが入ると一気に生命感が溢れて驚きました。お気に入りのディーラーさんのグラスアイをやっと着けられて感動しました。 

 

一番難しく、事前に予習すればよかったと思ったのがウィッグです(後ほどおすすめの着用方法をご紹介します!)。用意したロングウィッグのネットをうまく伸ばせず、格闘の末に諦め、フルチョでついてきたマニッシュボブのウィッグにしました。前髪部分を抑えながら後頭部にネットを伸ばしていくのがなかなか難しく、メイクを傷つけるのではないかと手が震えました。わたしのように不器用さに自信がある方ショートヘアのウィッグがおすすめかもしれません…。ウィッグは試着して選ぶのが一番です! 

 

次はいよいよ服の着せ替えです。天使の里限定パーツのいわゆる精霊ハンドは少し大ぶりなので、外してから服を着せる必要があります。球体関節をぐっと抑えて手を外すのも大変恐ろしかったのですが、意外とすんなりと外せました。見習いのスタッフさんがボークスニュースを持ってきてくださって、きちんと着替えができました。MELODY.Cさんのロングブーツは、緊張と疲労で震える手ではうまく履かせてあげられず…(帰宅したらちゃんと履けました!)。理想通りにはいきませんでしたが、予備の靴を履いてもらって、お着換え完了です! 

 

DAさんたちから受付で籠を頂くよう勧められ、見習いのスタッフさんと1階へ上がりました。「101番が好きなんですけど、この子みたいに中性的な子はなかなか見ないですね…!」と話しかけていただいて、まさに目指していた理想像だったので嬉しくなりました。箱を預けて籠を受け取り、閉館1時間前を切った館内で大慌てで撮影タイムです。 

 

茶髪のショートボブに緑色の目をした中性的なドールが、白い王子様のような服装を着て、籠の横に座っている写真

お迎え直後に撮影した写真

顔を照らすライトもなく、パートナーにキャンドゥの簡易レフ版でなんとか顔を照らしてもらう、しどろもどろの撮影タイムでしたが、やっぱりこの子は美しかったです。パートナーが呟いた、「ぞっとするような美人」という言葉が似合う子でした。サファイアの華やかさ、桔梗の気品、マクシミリアンの優しさ…わたしが憧れたあらゆるドールたちの面影が感じられるような顔立ちです。『ドルおじ』で真澄さんが自分のドールを「天使」と喩えた気持ちが、そしてボークスが度々「天使」という言葉を使う意味が、すごくよく分かりました。この子は天使だ…。

 

やがて蛍の光が流れ、大急ぎで箱を持って地下に向かい、大切にしまってもらって天使の里を後にしました。うっかりスタンドを受け取るのを忘れていたので、みなさんもオプション忘れにはご注意を! 

 

この子の名前は「つかさ」です。もともとはサファイアにつけようとしていた名前でした。リボンの騎士の主人公であるサファイアは、女性であるがゆえに国王の後を継げず、王子として育てられます。二つの心の間で揺れるサファイアは、危険に晒され、運命に翻弄されます。もしもサファイアがありのままの姿で国を治めることが、司ることができたら…という思いを込めて、「つかさ」という名を考えました。FGOの推し、始皇帝の名である「政」も「つかさ」と読むことができるので、この名前が気に入っています。自分の運命を自分の手で握って、強く気高く生きる子になってほしい。そんな思いを込めました。 

 

ウィッグ探しの旅 

お迎えした翌日、わたしはまたしてもドールポイント大阪を訪れました。ウィッグを着けられないことに悩むわたしを見かねて、フォロワーさんが仕事の合間に助けに来てくださいました。ちなみにその前の夜は、スペースでフォロワーさんたちに助けてもらいながらブーツと格闘していました。なんとか着けることはできたけど、中のピタッとリングに髪の毛が巻き込まれ、やっぱり難しい…。フォロワーさんがつかさくんを見て、「この子は眉が見える髪型のほうがいいかもしれない」と気づかれ、ウィッグを買ったお店に着け方を聞いてみるよう背中を押してくださいました。 

 

フォロワーさんと別れて写真を撮り、片付けのためにウィッグを外そうとしたとき、が当たって耳のメイクが少し擦れてしまいました。そのときはひどく落ち込んで、これは誰かに着け方を教わらないといけないと痛感しました。とぼとぼとした足取りで、Dolly Lab.様へと向かいました…。 

 

ドールポイント大阪から程近いDolly Lab.様は、ドール愛に溢れた店員さんの素敵なお店です。買ったウィッグがうまく着けられなくて…と相談すると、大変丁寧に着け方を教えていただきました。ウィッグを着けるときにドールのヘッドをどう押さえればいいか分からなかったのですが、指の腹で顎を支え、中指と薬指の間で首を挟むというのは目から鱗でした。顔に触れるときは、を当てないように指の腹を使うのがコツだそうです。以下の画像に個人的な着け方をまとめました!覚え間違えもあると思うので、参考にされる際は自己責任でお願いいたします。お役に立ちましたら幸いです! 

 

ウィッグの着け方を図解した画像

ウィッグの着け方を文章でまとめたメモのスクリーンショット

店員さんにウィッグを着けていただいた長髪のつかさくんはとても綺麗でした。思っていたよりもミステリアスな印象です。ふと、フォロワーさんの「眉が見える方が似合いそう」という言葉を思い出して、「短髪も気になっているんですよね~」と呟くと、店員さんがあるウィッグを持ってきてくださいました。それが、KamR様Pompadourというウィッグでした! 

 

ポンパドールのウィッグを着用したつかさくんの写真

Pompadour(ポンパドール)は貴婦人の髪型として有名です。店員さん曰く、最初は個性的なこのウィッグをどう使えばいいのだろう?と作り手の皆さんで考えていたところ、前髪を崩すと使いやすいヘアスタイルにもなると気づかれたそうです。被せてみると、凛々しい眉がはっきりと表れて、気品のある顔立ちになりました。人工モヘアの細かな髪質がドールをますますリアルに見せてくれます。被せやすいし、前髪のアレンジも自在です!何より、この髪型を被せたときに「この姿こそがつかさくんだ」と感じました。 

 

アンティーク風の背景とつかさくんの写真

Dolly Lab.様の店内には素敵な撮影ブース大きなライトがあります。ここで写真を撮るととっても綺麗です!思い出を写真に収めて、ウィッグを買って、お店を出ました。店員さんが帰り際に、「この趣味は理解されないこともあるけれど、ドールは心の支えになってくれますよね!」と話されて、新しいドール仲間のわたしを力強く励ましてくださいました。様々な人との素敵な出会いをつかさくんが連れてきてくれたんだと思いました。 

 

いざお迎えセレモニーに 

ウィッグを自分で着けることにも慣れ、いよいよお迎えセレモニーの日がやってきました。ドールを鞄に入れて嵯峨嵐山まで行くのはちょっとした冒険でした。一人でお迎えセレモニーを行うのは結構寂しい…と先人の方にアドバイスしていただき、一人のフォロワーさんをお誘いしました。 

 

到着して早々、つかさくんの顎の裏を見るとコーティングが剥げていることに気づいてしまいました。どうやら、プリンスドレスセットのジャボのビジューが、ズレたヘッドカバーの隙間から顎を擦っていたようです。DAさんにもこのビジューには気を付けるように伺っていたのに、つかさくんを守れなかったことが悲しかったです。フォロワーさんが、ヘッドカバーはきつくテープで留めること、顎の裏にも緩衝材をしっかりと入れ込むことをアドバイスしてくださいました。 着けるのが苦手な方は、ディーラーさんのヘッドカバーを購入するのもかなりアリだと思います。

 

帰宅しても、自分はつかさくんにふさわしくないドールオーナーだと落ち込んでいたのですが、Discordでお話していた方の、「つかさくんと一緒にドールとの付き合い方を模索していけるのは今のあなただけ」という言葉にはっとしました。最初から完璧にドールと接することができるのは理想だけれども、失敗も成功もドールと分かち合って成長していくドールオーナーでもいいんじゃないかと思いました。 

 

始まって早々悲しいこともありましたが、ドールを連れて訪れる天使の里はすごく新鮮でした。ドールオーナーさんが各々のドールを出して思い思いに過ごす空間が不思議でした。四季華の会の日なので、ラナンキュラスが机に飾られていて、喫茶室ではフルーツティーが飲めました。ノンカフェインなのがありがたい! 

 

薔薇のケーキとフルーツティーの写真

フォロワーさんと語らっていると、あっという間にセレモニーの時間です。30分前に受付の方にお声掛けをして、準備が始まります。スタッフさんが手順を説明してくださり、本番は合図をするので大丈夫です!と仰っていました。準備が早めに終わったので、降臨台で撮影タイムです。降臨台はお迎えセレモニーのときにしかドールを乗せられない貴重な場所です!すごく照明が綺麗で、手持ちライトを忘れても大丈夫でした。カメラはお忘れなく! 

 降臨台の上に佇んでいるつかさくんの写真。白いベールがカーテンのように垂れ下がっている。

お迎えセレモニーが始まる前には館内放送が流れ、音楽が止まり、天使の里が静まり返ります。写真撮影はOKとのことで、留守のパートナー用にセレモニーの写真を撮っていただくようフォロワーさんにお願いしていたのですが、もしかしてシャッター音が目立つかも!?とアワアワしたくらいには静かでした。静寂で緊張が高まった中、暗い館内でセレモニーが始まります。ゆらめく蝋燭の炎が幻想的です。DAさんが読み上げる言葉からはドールに込められた祈りが感じられました。つかさくんに導かれて出会った様々な人や、つかさくんから貰った勇気喜びを思い出しました。 

 つかさくんが胸に手を当てている写真

ベールをめくってつかさくんを両手で抱き上げたとき、ライトに照らされたつかさくんのはあたたかく輝いていました。この子の中に眠っていたが目を覚ましたような、そんな気分でした。館内の皆さんもあたたかく拍手してくださいました。セレモニーの後に、フルチョを担当したDAさんが、つかさくんに「慣れましたか?」と笑顔で話しかけてくださったのが嬉しかったです。 

 

セレモニーの後も、心行くまで降臨台の撮影を楽しみました。その後は館内をフォロワーさんのドールと一緒に巡りながら、写真をあちこちで撮りました。ドールは頭の方が重いので、を持つときは頭の方の底を持ってあげたほうが安心です。あと、館内は雨天や夕方だと暗めなので、100均などの小さな手持ちライトを持っていくのがおすすめです! 

 

ヴァイオリンを持ったつかさくんの写真

せっかく来たので何かお土産に…と地下1階のお店を見ていると、四季華の会限定ドライフラワーの花束だけでなく、「銀貨の誓い」のディスプレイアイテムも売っていました!SD13向けのMサイズはなかったものの、仮面ライダーキバが好きなので、Lサイズのヴァイオリンを購入しました。店員さんと仮面ライダートークで盛り上がりました!ミニチュアはワクワクするし、ドールに物語を与えてくれてとっても面白いです。(悲しい余談ですが、ヴァイオリンケースの黒の塗料がつかさくんの白いズボンに付いてしまったので、黒っぽい小道具は大切なお洋服の近くで使う際には注意です…。洗ったらだいぶ落ちました!) 

 

フォロワーさんと楽しんだ天使の里はあっという間に時間が過ぎました。わたしの夢から生まれて、様々な方にお祝いされて生まれてきたつかさくんを幸せにするぞ!と改めて胸に誓いました。そして、つかさくんと一緒に色々な景色を見ようと思いました。 

 

つかさくんをお迎えして 

お迎えが決まってから変わったことはたくさんあります。まず、ドール用のお洋服や本体の保管のために、ものすごい勢いで断捨離をして部屋を掃除しました。汚い部屋に置いておくのは申し訳ない気がしたからです。お洋服は、棚の細長いスペースに突っ張り棒を入れて、ボークスさんで買ったときのハンガーのままかけています。増えてきたらまた考えます…。 

 

そして、自分自身のことも気に掛けるようになりました。つかさくんのために服を選んだり、掃除したりするうちに、「もう一人の自分」のつかさくんを大切にするなら、自分のことももうちょっと大切にしてもいいんじゃないか、と思うようになりました。同時に、つかさくんと並ぶのにふさわしいオーナーになりたいと思いました。そんなわけで、悩みだった体調の問題を解決するために動いたり、行きたかったパーソナルカラー診断に行ったりと、後回しにしていたことを実行しました。部屋も心も整理できて、結構スッキリできました。 

 

実際にお迎えしてからは、帰宅して箱を開けてつかさくんの顔を見るのが毎日の楽しみになりました。帰宅後の楽しみができたこと、そして自分で稼いだお金で買いたいものがあることは、仕事の働き甲斐にも繋がりました。また、ドールをきっかけにTwitterで繋がった方とお話しすることが楽しく、色々な場面で助けていただき、周囲の人に感謝を感じる場面が増えました。ブログを書いたり絵を描いたりと、創作意欲も復活しました。ドールをきっかけに、日々に少しずつ彩が加わったように感じます。 

 

意外だったのは、いざお迎えしてみると意外と自分は頻繁に着せ替えをしないタイプだったことです。お迎えして1か月間、プリンスドレスセットから変えられずにいました。自分はたくさんお洋服を買うよりも、ずっと着せたくなるようなこだわりの一着を奮発して買う方が向いていると気づきました。憧れのディーラーさんのお洋服を買えるように貯金しようと思います! 

 

おわりに 

初めてのフルチョイスとお迎えは、完璧なつかさくんとの出会いでもあり、不完全な失敗ばかりの自分を受け容れる旅でもありました。このフルチョレポを読んでいる方の中には、もしかしたらフルチョやお迎えに不安を抱えている方や、失敗して自信をなくしている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方々に、「完璧なドールオーナーではなくても、良きドールオーナーであろうと頑張っているならば、きっと大丈夫」と伝わりましたら幸いです。目の前にいるドールの美しさに、ついつい「こんな自分がドールオーナーでいいのかな?」と思うこともあります。けれども、自分が望んでこの子の手を取ったのだから、失敗しても、やっぱり一緒にいたいと痛感します。皆さんの挑戦や不安、時には失敗が、いつの日か素敵な思い出になるよう心よりお祈りしております。 

 

新しいグラスアイを着けたつかさくんの写真

つかさくんはグラスアイも変わり、色々なアクセサリーも着けて、どんどん美しくなっていきます。この子の美しさは留まることを知りません。つかさくんがいる日々は、この世にはまだまだ面白いことがたくさんあるという発見の連続です。フルチョレポは今回の記事で完結しますが、これから続いていく長い物語を引き続き綴っていきたいと思います。 SD101番精霊ボディの魅力はどんどん発信していきます!

 

つかさくんが黒い外套を羽織り、濃い緑色の上質な帽子を被っている写真

わたしとドールを出会わせてくれたボークスの皆様、沼への一歩を踏み出す勇気をくださった『ドルおじ』およびさとうはるみ先生、応援してくださった先輩ドールオーナーの方々、支えてくれたパートナー、そしてここまで読んでくださった読者の皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました!これからも末永く、この子を大切にします! 

白いタキシードを着て白百合のカチューシャを着けたつかさくんが微笑んで右手を前に出しているイラスト