ジャムの瓶の底

イラストのことや漫画やアニメや特撮のことを書きます。自分用の備忘録です。

フルチョやってみたレポ:番外編 オーダーメイクの疑問に答えてみた!

つかさくんのお迎えから50日が経ちました。ドールの写真を撮るのが趣味の1つになり、スタジオ付きのドールカフェに足を運ぶなど、楽しく過ごしております。つかさくんのお顔を見るたびに、はてしない美しさに惚れ惚れしてしまいます。今回は、フルチョ前のオーダーメイクに関する疑問に、お迎えした後の視点から答えてみようと思います!

 

 

フルチョでメイクの濃さを指定したいときはどうすればいい?

フルチョを考えるときにまず立ちはだかるのが、メイクの濃さへの不安です。薄いメイクが好きな人にとっても、濃いメイクが好きな人にとっても、「オーダーでメイクの濃さを調節できるだろうか?」という悩みは大きいと思います。メイクの濃さはフィニッシャーさんの匙加減も関係するので、完全にコントロールすることは難しいです。それでも、せっかく理想の子をフルチョイスするので、できるだけ好きなメイクに仕上げたい…!

 

個人的に大切だと感じているのは、「メイクが薄くなるのと濃くなるのとでは、どちらを避けたいか」を決めておくことです。わたしは、メイクが濃くなって後悔することはないけれど、薄くなって後悔することはあると思っていました。そこで、オーダー時に「写真写りが良くなるように、資料より濃くなってもいいので、濃く仕上げてほしい」とDAさんにお伝えしました。「写真写りが良くなるようにしっかり濃く」という呪文は、先輩ドールオーナーの方々のブログで度々拝見した言葉です。それを聞いたDAさんが、オーダーシートには「写真映えするように資料の子より濃くメイクを」と記入してくださいました。

 

はっきりとした言葉にDAさんが変換してくださったおかげで、つかさくんはメイクが鮮やかな素敵な子になってやってきてくれました!

つかさくんの顔のアップの写真

濃いメイクに仕上げるために他に役立ったと思うのは、「資料を濃く印刷すること」「メイクが濃くなるような方向性で細部もオーダーすること」です。フルチョイスの資料で写真を使うときは、写真用紙を使って濃く印刷しました。コンビニのネットプリントは色味が薄くなりがちだったので、うまくいかないときは自宅のプリンターや写真屋さんをご利用されるのがおすすめです。また、細部のオーダーは、情報量を増やして全体を見たときに濃くなるように指定しました。まつげは長く多く、耳と顎にはチークを入れてもらうという内容に決めていきました。シェーディングはもともと彫りが深いから要らないかな?と思い、やめておきました。耳と顎のチークは血色が良くなってかわいいのでおすすめです!

 

今回ご紹介したのは濃いメイクを指定した例でしたが、薄いメイクに仕上げるときも「どこをどのように薄くしたいか」を決めておくとお役立ちだと思います。みなさんのフルチョっ子が素敵な子になりますように!

 

造形が違うモデルのメイクを乗せることってできるの?

オーダーメイクの醍醐味の一つは全体の雰囲気から自由に指定できることです。憧れの限定モデルやワンオフモデルのメイク好きなヘッドで再現することもできます!フルチョイスハンドブックにも限定モデルやオークションモデルを資料にしたメイクの例が掲載されています。実例はある。けれども、実際にどうなるかが分からないところが悩みどころです。

 

わたしはSDGrサファイアのメイクを大好きなSD101番に乗せたい!という執念に燃えていました。サファイアのように中性的なSD101番をどうしてもお迎えしたかったからです。ところが、サファイアとSD101番の造形は全く異なります。目の形と大きさ、顔の輪郭がここまで違うヘッド同士を組み合わせることは不可能かもしれないと思っていました。

 

造形が違うモデルのメイクを乗せるときには、「どこは変えてもよくて、どこは変えないでほしいか」を明確にすることが大切だと感じました。再現してほしいのはパーツの描き方なのか、メイクの色味なのか、全体の雰囲気なのか…。理想を具現化する作業はとても大変なのですが、この作業が悔いのないオーダーに繋がると思います。わたしはまるっきり造形が違うサファイアのどこを再現してほしいかを、言葉にして資料を作りました。お迎えしたつかさくんを見ていると、時々サファイアの面影が見えてますます愛しくなります。

つかさくんの写真。あどけない表情をしている。

 

オーダーに不安があるときは、仮組みで相談するのもおすすめです。憧れのメイクの子がお迎えできると楽しいですよ~!

 

資料に自作のイラストを付けても大丈夫?

フルチョの際には自作のイラストを資料にする人も少なくありません。一方で、絵を描く人の中には、「自分の絵を持って行っていいのだろうか…」と迷われる方もいらっしゃると思います。

 

フルチョで自作のイラストを資料にする狙いは、大きく分けて二つあると思います。一つが、「性格や雰囲気を伝えるため」で、もう一つが「メイクの細部を指定するため」です。主にどちらの用途でイラストを使用したいか決めておくと、当日のオーダーがスムーズになるのではないかとわたしは考えています(二つははっきりと分かれるものではなく、混ざっていることもあると思います!)。

 

「性格や雰囲気を伝えるため」にイラストを使いたいときは、絵柄をドールの造形に寄せなくても大丈夫です。当日は、イラストの子の全体的な性格や雰囲気をどうメイクに落とし込むか、をテーマに話し合う流れになると思います。ぜひ自由に描いてみてください!「メイクの細部を指定するため」にイラストを使うときは、巧拙は気にせず、言葉とイラストを駆使してメイクを表現するのが大切だと思います。わたしはサファイアのメイクをSD101番に乗せたイメージ図」を描いて資料にしました。資料のイラストと仕上がったメイクを並べてみると、言葉と絵で伝えたかった内容がうまく調整されてメイクに落とし込まれています!

左には資料のイラストが、右にはドールのつかさくん目元の写真が載っている画像

イラストを持参された方のフルチョレポを他にもご覧になると、イラストの活用例がイメージしやすいと思います。自分で描いたイラストがドールになる感動はひとしおです。迷われたときはぜひ持って行ってみてください!

 

まつげ二枚取り付けって、仕上がりはどうなるの?

わたしがオーダーしたときに地味に気になっていたのが、まつげ二枚取り付け(「まつげ二枚貼り」とも呼ばれています)の仕上がりです。というのも、まつげ二枚取り付けは2023年6月18日に受付がスタートしたサービスなので、実例はまだ多くありません。このサービスは同時にフルチョに追加された「純白のつけまつげ」と組み合わせることもできます。と言っても、公式サイトに載っているメイク例はワンオフモデルの子たちなので、フルチョイスモデルの仕上がりはやっぱり試してみないと分かりません。オーダーメイク違う種類のつけまつげを二枚選べるので、選択肢があると気になりますよね。

 

つかさくんは、目力があって好きなワンオフモデルを参考にして、茶色と黒WT-16のまつげを二枚取り付けしています。正面から見ると、まつげの密度が高いので、まつげでアイラインがしっかりと作られているような印象を受けます。まつげを重ね貼りすると虹彩が小さめのアイが違和感なく着けられる、と仰っている方もいらっしゃいました!

寝そべっているつかさくんの写真

 

横顔や斜めからのアングルでお顔を見ると、まつげがふさふさしている様子が分かりやすいです。一枚取り付けではセパレートっぽいまつげも、二枚取り付けだとふわっとした印象になります!

つかさくんを斜めから見たアングルの写真

 

まつげ二枚取り付けの際に考慮したいのは、「まつげを後から取り付けることもできること」と、「純白のつけまつげは店頭販売されていないこと」(2024年2月現在)です。天使の里のビューティーサロンではまつげの取り付けを依頼することができます。そのため、フルチョのときはまつげを1枚にして、後から欲しくなったときに追加で取り付けてもらうことが可能です。

www.superdollfie.net

注意しなければならないのは、ビューティーサロンでのまつげの取り付けはボークス製のつけまつげを持参する必要があり、2024年2月現在で店頭販売がない「純白のつけまつげ」は追加で取り付けることができないことです。つまり、2枚貼り自体は後からでも選べるのですが、「純白のつけまつげ」だけはフルチョイス時にしか現状選べません。少しでも純白のつけまつげにご興味がある方は、ぜひ試してみてください!

 

イメージとちょっと違う子が来たらどうしよう…

オーダーメイクの一番の不安は、自分でオーダー内容を全て決められるがゆえに、仕上がりが全く予想できないことです。お迎えの不安はフルチョ共通の悩みですが、オーダーメイクならではの悩みでもあると思います。わたしは悔いのないオーダーができた!と感じていたものの、やっぱりお迎えの日が近づくと不安になりました。

 

そんなときに心の支えになったのが、「お迎えするときに完璧じゃなくてもいい。アイやウィッグを変えれば印象もガラッと変わる。カスタマイズできるのがドールの強み!」という先輩ドールオーナーさんの言葉です。お迎えしてから50日経った今、改めてこの言葉を噛みしめています。

 

つかさくんのメイクはあまりにも完璧だったのですが、用意したハイドームのアイはSD101番のヘッドに入れてみると隙間が生まれてしまいました。素敵なドールと素敵なアイをうまく活かせない自分に悔しさを感じていました。それでも諦めずに、ドールイベントで購入した新しいグラスアイを嵌めてみると、つかさくんの表情がもっと活き活きとしました!

お迎えした直後の写真がこちらで

ブラウンのショートボブのつかさくんの写真。

今の写真がこちらです。

緑色のベレー帽を被り、黒いマントを着たブロンドのつかさくんの写真。虹彩がお迎え前よりも小さいグラスアイになり、目が活き活きとしている。

つかさくんはどんどん美しくなっていきます!

 

ドールの美しさを引き出す方法はたくさんあって、ドールの美しさは無限大です。フルチョレポを読んでいると、どうしても「運命の対面」をしなければいけないような気分になることもあると思います。でも、お迎えした後にウィッグやアイを変えて「本当のこの子」に出会うのもまた素敵です。好きなときにお迎えセレモニーをしてもいいように、ドールの素敵なところは自由に遊べるところです。様々なご決断があると思いますが、悩まれたときの一助になれば幸いです。

 

おわりに

今回はわたしの経験からお伝えできることしか書けませんでした。推薦メイクならではの悩みもあると思います。すごくピンポイントな話題の記事になってしまいましたが、フルチョを考えている方のお役に少しでも立ちましたら大変嬉しいです。

 

今度はSD101番や精霊ボディの良さを語ったりしてみたいです!ドールのおかげでブログを書く楽しみにも気づけました。書きたいことは尽きないので、これからも更新してまいります!先人のドールオーナーさんたちとDAさん、そしてフィニッシャーさん、ありがとうございました!