ジャムの瓶の底

イラストのことや漫画やアニメや特撮のことを書きます。自分用の備忘録です。

ルナティックを布教された人のTIGER&BUNNY 2クール目感想まとめ

※見ていた当初の感想を、誤字脱字を訂正した以外にはそのままにしてまとめています。そのため、勘違いや的外れの予想が含まれます。設定資料集などの内容と矛盾するものもあると思います。ご了承のうえで、楽しく読んでいただければ幸いです。

※16話の感想が長くなりすぎたので別の記事として投稿しています

 

14話

カリーナちゃんがとってもかわいい回でした!ネイサンさんが人の心の機微に敏感なのが素敵です…。バーナビーくんの虎徹さんへの信頼と、虎徹さんの人の良さ(と鈍感さ…?)が表れている回でした。熱心に応援しに来るアントニオさん、優しい…。虎徹さんの能力の暴走が心配です。暴走は特撮あるある…。

(ただ、カリーナちゃんが楽屋を荒らされて勝手に口紅を使われたりされるのは、ギャグとして見るには悲しすぎたと自分は感じました。カリーナちゃんにひどい目に遭ってほしくないです…幸せに暮らしてほしい…)

虎徹さんとバーナビーくんの距離がぐっと縮まって、バーナビーくんの表情が柔らかくなった気がします。でも初期の仲を聞かれたときはお互い目を合わさずに喋ってたのが面白かったです…。OPのテーマが「孤独」から「夢」に変わった感じがします OPのユーリさん美しいです…。

13話でユーリさんがヒーローの勝利を見届けて笑っている場面を、最初は(あなたがやってることも相当悪っちゃ悪ですよ!)と思ったり、素直じゃないなあと思ったりしてたんですけど、「ヒーローの正義を、良心を信じることができてよかった」って安堵も含まれてたら辛いなあってなってきました…。ユーリさんのルナティックとしての活動の根底にあるのは、悪人を裁ききれない社会の法制度やヒーローへの不信だと思うので、「信じられてよかった」の笑みはかなり重い意味があったのかなって思いました…。

(15話のスカイハイさん回怖いです。スカイハイさんには笑顔でいてほしいよ)

バーナビーくんはカメラの前に立つ時や偉い人と話す時に、虎徹さんと比べると顕著だけど、すごく礼儀正しくて慣れてる印象を受けます。それは育ちの良さもあるかもしれないけれど、幼い頃に両親を亡くしてから一人で生きていかなければならなった、早熟な子供の姿なんじゃないかなぁって思ったりします。

彼が人前に出る時に「きちんと」していることは、バーナビー・ブルックスJr.の名前を背負っている責任の象徴でもあり、幼い頃から他人の色んな視線に耐えてきた彼の過去を偲ばせる姿なのかなあって思いました。ワーカホリック気味ですし、プライベートも楽しく過ごせるように元気になってほしいな…。

少年の頃の憧れを捨てずに戦う虎徹さんと、幼い頃から大人として振る舞わざるを得なかったバーナビーくんのコンビは、お互いの凸凹を埋めるいい組み合わせなのかもなあって思いました。

 

雑感

たぶんユーリさんって、もしもバーナビーくんが虎徹さんに出会えなかったらどうなっていたか…っていうのを示すような立ち位置にあると思うので、本質として孤独なんじゃないかなぁって思ったり した…。

ルナティックさんの顔を最初は目を見開いて笑っているものとして認識してたけど、今見ると口角は下がってるし憤怒の表情に見えます。不思議…。今ルナティックさんのデザインを見直してたんですけど、緑の線を目で追うと笑顔に見えるようになってるんですね。ダークナイトのジョーカーみたいに、しかめっ面の口角を無理やり引き裂いて笑顔にしてる感じで、つらい…。

ルナティックさんは、殺人者は死を以て償うべきであると考えていて、恐らく彼自身もまた罰されるべきであるとどこかで思ってるかもしれません。その矛盾があるから、狂気の名と仮面を借りて「正義」を執行しているんだと思います。彼の最終目標は、悪人がいなくなった世から自分も去ることなのかなあ…。

ルナティックさんは存在自体が自己矛盾を起こしている手詰まりの状態なんですけど、作品が掲げる虎徹さんたちの倫理は「悪人が受けるべきは死の罰ではなく法による裁きである」だと思うので、彼が死なないといけないようなことはあってほしくないなあ…。生きて償ってほしいよ…彼は望まないかもだけど…。

8話で虎徹さんが「俺の正義はな、お前みたいなバカを捕まえることだ!」ってハッキリ言っているのは本当に大切な場面だと思います。ヒーローの仕事は、悪人を捕まえて司法に引き渡すことであって、暴力で懲らしめることじゃないので…その司法に携わる人が私刑を行なっていることが悲劇なんですけど…。

 

15話

バーナビーくんが1位になるということは、スカイハイさんが1位でなくなるということなんですね…。スカイハイさんは今までどんな仕事も愚痴一つ言わずにこなして、夜もパトロールしてたんですね…。いつも笑顔の彼がジェイクの件もあって自信をなくしていたのが辛いです。市民は恩知らずだよ!!!

スカイハイさんにとって、順位そのものよりも、皆の期待に沿えないことが悲しいっていうところに彼の優しさが溢れてて大好きです。

女子会トリオがかわいかったですね!一緒に見てた人の受け売りなんですけど、デートの時には手を繋げなかった彼が、戦闘のときには手を繋いでいるのが皮肉で辛いです…。

スカイハイさんは孤高のキングオブヒーローで、彼の弱音を聞いた人はもうこの世界に誰もいなくなってしまったんですね…。個人的には、シスちゃんとの対話は彼女の瞳に映る自分自身との対話であり、彼は自分自身の力で立ち上がったのだと思います。空を高く飛ぶ彼の姿は最初から最後まで孤独でした…。

スカイハイさんは完璧だからこそ、燦然と輝くヒーローの象徴になれるのだけれど、結果として彼は一人で生きていける人になってしまったんだと思います。それは彼の強みだし、彼は不幸だと思わないだろうけど、寂しいなあと思いました…。

虎徹さんの能力の減退もすごく心配だし、ベテランとしての大きな悩みだと思います。心配…。

15話は演出が細やかでとても好きな回でした。アンドロイドの彼女に手渡すのが知恵の実のリンゴであったり、砕け散ったシスちゃんの身体が月から流れる涙のようであったり、すごく美しい回でした。好きな人を待つ幸福の絶頂で物語が締めくくられるのが残酷で、落ちるところを見せないのが素晴らしいです。

スカイハイさんがほとんど自我を持たないアンドロイドのシスちゃんに惹かれたのは、彼は気づいていないだろうけれど、きっと鏡写しの彼の心が美しいからなんだと思います 彼は燦然と空に輝く孤独な一等星で、空を飛ばない彼の嘆きを我々が知ることはないという物語の終わり方が大好きです…。

「スカイハイさんがジョンを飼っているのは、帰るべき家と守るべき家族を作ることで、ヒーロー業の傍らで生活を疎かにしないようにするためでは」って解釈を聞いて切なくなりました

(15話でスカイハイさんがシスちゃんを好きになったのは、キングオブヒーローではないキース・グッドマンを見てくれたからなんだ…………と今更気づいて辛くなっていた……)

 

16話オリオンをなぞるHEROver

長すぎたので別の記事になりました。

「ナイフを持つその本当の意味が あなたにもし もしわかるのなら すごく嬉しいんだ」の歌詞がバーナビーくんから虎徹さんへ向けた祈りなんだなあって思って目頭が熱くなりました ヒーローたちの歌声が明るくて希望に満ちてて、あの街を照らす星々なんだなって思いました…

タイバニ16話はPTSDのフラッシュバックの症状の描写が非常に克明で、トラウマを疑似体験しているような感覚になる方もいらっしゃると思います。(自分は体調を崩しました…)なので、勧める際に暴力・虐待・依存症・介護問題が出てくることを前もって伝えるのはアリだと思います。

16話は現実社会に存在する問題を鮮明に描いているだけに、辛い記憶が蘇る方もいるかもしれません。無理して見ないのが大前提ですが、続きが見たくて元気が欲しい人には、オリオンをなぞるHEROverがオススメかも!

休憩もしっかり取ったので続きを見ていきます

 

17話

一緒に見てる人の指摘なんですけど、チャーハンしか作ってない虎徹さんの1話の部屋が酒瓶と缶でぐちゃぐちゃになっていて、あの頃の虎徹さんは実はセルフネグレクト状態で限界だったのではないでしょうか…。虎徹さんはバーナビーくんに出会ってなかったらどうなってたんでしょうか…。

クールに見えるバーナビーくんの方が虎徹さんに心を開いていて、実は明るい虎徹さんの方が感情を語るのが苦手で一人で抱え込んでしまう…という構図が見えてウワーッてなりました…バーナビーくんの「1人でも大丈夫」は気遣いで、彼は虎徹さんを頼りにしてるんですよ!

16話と17話を比較すると、ユーリさんと虎徹さんは「自分の選択によって大切な人を失ったため、その人にかけられた呪い(祈り)を背負って引き返せなくなった人」という点で似ていると考えることもできるのでは…「強い男になるんだ」と「どんなときでもヒーローでいて」は祈りであり呪いなのでは…

バーナビーくんが虎徹さんに対して感情表現豊かに接しているのは、「対等に接することができる親のような存在」だからなのかも 両親が幼少期に亡くなって、マーベリックさんにはきっと気を遣ってきただろうから、素直に気持ちを伝えられる虎徹さんには「頼ってほしい」と思ってるんじゃないかな

対照的に、虎徹さんは楓ちゃんをまだ幼い子供として扱ってしまったように、バーナビーくんを「守らなければならない子供」と見てるのかも だから自立を認めて頼ってほしいバーナビーくんとぶつかってしまう…

二人が抱える葛藤である、「自立して親との新たな関係を結びたい」という親子関係の進展や、老いに伴う周囲との関係・キャリアプランの再構築がうまくいかなかったのが、時間の止まったユーリ・ペトロフの家庭の姿だと捉えられなくもないと思います…

 

18話

ジェイクが真犯人ではないという証言とタトゥーがないという事実が出てきました 7話の超高濃度酸素カプセルの中で見た夢で、バーナビーくんは犯人の顔が見えそうになるところまで来てるんですけど、そのカプセル自体が怪しいということはないのかな…?

7話を見てると、マーベリックさんがわざわざ視察に来て二人にカプセルに入るよう命じていたり、右手を背中の後ろに隠して立っているふうにも見えたり、疑う余地はありまくる気がします ミスリードであって欲しいけど…

辛い目に遭って困っているときに、悪い人(クリームちゃんにとっては悪い人でなくても)しか手を差し伸べてくれなかったというのは、社会の責任だと思います…楓ちゃんの家族のようになんとかしようとしてくれる人たちにNEXTの子供が恵まれるとは限らないし、これから楓ちゃんもどうするんだろう…

楓ちゃんのコピー能力って、差別を恐れて能力を隠しているNEXTを炙り出しかねない能力なので、彼女がNEXTからもそうでない人からも恐れられてしまうのではないかとすごく不安です…好きで能力を持って生まれてきたわけじゃないのに…物語の鍵になっていくのかなあ…

11話でマーベリックさんは「彼の全ては、この時のためにあったと言っても過言ではありません!」とまで言ってるけど、PTSDのバーナビーくんをテロに屈しない精神の象徴として祭り上げるのは、幼馴染から預かった大切なお子さんなのに割と容赦がない気がしてきました 誤解であってくれ

 

19話

ボロボロになっていくバーナビーくんが見てられないくらい辛いです…バーナビーくんが虎徹さんを拒絶する言葉を吐くときに無理矢理強がってる声を出してる感じがして悲しかったです。彼は子供時代から肩身の狭い思いをしてただろうから、虎徹さんの配慮や遠慮がショックだったんじゃないかな…

マーベリックさんは本当に黒幕の人でした…やたら手を隠す癖も後ろめたさの象徴なのかな…記憶を塗り替える能力は強力ですね…1話から徹底的に描かれた商業主義的なヒーローTVが抱える問題が一番色濃く出た回でした。バーナビーくんの人生は「悲劇」として仕立て上げられて消費されてたんですね…

親代わりの存在・女性の命を奪った・子供の人生を搾取した、で役満なのでルナティックさんが狩りに来そうですね……マーベリックさんは差別をなくせると思ってこの舞台を仕込んだけど、結局差別は根強く残るし、そのテレビの裏で傷つく人もいたわけで…

でも差別されてきたマイノリティが差別をなくそうとしてもがいて、疲れ果てて正しい道から逸れれば逸れるほど、差別と分断が加速していくのは本当にどうしたらいいのかなあと思いました 地道に頑張るしかないっていうのも、虐げられてきた人に残酷じゃないかなあって…

ゲームのデトロイトで、平和的に差別をなくそうとしてもおびただしいほどの同胞の血が流れたのを経験したので、暴力に訴えかけない形で平和を訴え続けることがどれほど過酷なことなのかをやっぱり考えたりしちゃいました…

ミッシングリンクの歌詞が19話の後に響いてきます。破れた記憶のページは奪われてたし、マーベリックさんの脚本に踊らされていたヒーローたちは「物語の僕ら」なんですね…

 

20話

コーヒーを飲まない場面がコントみたいでちょっと笑いました。迷探偵虎徹さんだ…

サマンサおばさんにはもう会えないんですか…?マーベリックさんは目的のためなら命を奪うことに一切の躊躇いがないのが、隙がなくて怖いです…味方だったヒーローが脅威として立ち現れるラストに肝が冷えました…

予告で美しすぎるユーリ・ペトロフが出てきて声にならない悲鳴が出ました。

予告時点の予想でしかないけど、あの報道を見てすぐに駆け出さずに、情報を精査する彼が本当に本当にダークヒーローらしくて大好きです…彼がこの街の希望になってしまう…でもこれ以上彼に罪を背負ってほしくないです…

バーナビーくんの改ざんされた回想でルナティックさんが出てきたときは「そこは関係ない!!!」って確信を持って思ってしまったし、OPでバディがルナティックさんを攻撃するシーンも「もっと戦うべき相手がいる!!!」ってなるし、この街に疎外された彼にしか現状希望が残ってないの気が狂いそう!!

楓ちゃんが事実でないとはいえ父親が悪いニュースで報じられてしまっていることにはすごくショックを受けるだろうし、虎徹さんの築き上げてきた信頼などの社会的生命が脅かされているのはすごく打撃だし、鏑木家が心配です……

 

21話

ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!ユーリ・ペトロフ〜〜〜〜!!!!!!!

頼もしい背中!見返り美人!手が綺麗!爪が綺麗!髪が綺麗!まつ毛が長い!顔が綺麗!勘が冴えてる!この街の希望!

その瓶に入ってるのははちみつなのかお砂糖なのか牛乳なのか教えてくれませんか………

敵として現れたスカイハイさんは相変わらず裏表がないし「司法の手に!委ねるといい!カークホー!」がなんだかかわいくて気が緩んでしまいました。ジェットパックの炎がスーツに照り返してるのもマントのひらみも強力すぎる風も最高すぎて特オタの心が燃えました…

ルナティックさんの手の作画やマントの燃える作画がすごく良かったです…ボウガンを構えた右手とは反対の左手の人差し指が伸びてるのがすごくスーツアクターの魂を感じるような素晴らしい所作でした…不気味に振り返ったり、右手の人差し指を口元に持ってきたりする動きが最高に美しい…ルナティックさんが法律の文章みたいに回りくどい話し方をするのが素敵で面白かったです。

真実を知った楓ちゃんが状況を変えるのでしょうか…!ベンさんとの会話がアツかったです。昔のヒーロースーツが役に立つのは初期フォームが終盤に出てくるのと近いアツさを感じます

一緒に見てる人の感想で、21話は赤い月が出てる夜じゃなくて曇天だからルナティックが狂気(lunatic)じゃないのかもっていうお話が出てきて、素敵な解釈だなあって思いました

ルナティックさんが虎徹さんの味方をしてくれたのは、虎徹さんが今まで自分なりの正義を彼との対話の中で語ってきたから、っていう理由もあると思います。

父親に裏切られた子供であるユーリさんが、父親かつヒーローである虎徹さんを信じて助けてくれる、という構図はドラマティックだと思います!

 

タイバニ21話のルナティックさんが本当にかっこよかったので、メットオフのイラストを描きました!アニメの美しい所作をぜひ見てみてください…

f:id:kokage_libra:20220128182018p:plain

タイバニ21話 メットオフしたルナティック

ダークヒーローとして活躍する推しを見ることができて、ユーリ・ペトロフ推しで本当に良かった…と感動した回でした…

お酒は絶対に飲まないしタバコも多分吸ってないし紅茶を嗜むくらい…というストイックな生活をしてるユーリ・ペトロフがルナティックを名乗って内なる狂気を発散させているのがホント〜に好きで、あの仮面の奥に彼がいるということがすごく蠱惑的だなあという絵です。メットオフめっちゃ描きたいです

22話

スカイハイさんの目玉焼きの食べ方がかわいかったです!!!楓ちゃんがキーパーソンになりましたね…!虎徹さんのことが好きなブルーローズちゃんがちゃんと覚えてたのが好きです。バーナビーくんは虎徹さんのことをどうやったら思い出せるんでしょうか…?

 

23話

みんなの顔が良い回だった…虎徹さんの涙やハグは、強がっちゃう彼がやっとバーナビーくんに素直に気持ちを伝えられた感じがしてよかったです…「え!?泣いてるんですか!?」がかなりびっくりしてる声でとても良かったです…ロトワングさんはマーベリックさんと思想が合ってない気がするぞ!

一緒に見てた人が「バディって最初は最悪の出会いをするものだよね…」て呟いてて、なるほどなあって思いました 相性最悪だと思ってた相手と、紆余曲折を経て分かり合えるようになって、背中を預けられるようになるところにドラマが生まれるんだなあ

 

24話

あの状況で全滅するよりかは誰かが残るべきだと合理的な判断ができるスカイハイさんが好きなんですよ…キングオブヒーローだからこその責任感で…虎徹さん!!!

なんで大切なことを相談してくれないんですか!!!バーナビーくんの前で命を落とすのはトラウマの再演って感じで辛いです…

長らく復讐のために生きてきて、ワーカホリックだったバーナビーくんが、虎徹さんのために炒飯を練習する」という営みを通して私生活を充実させ始めていたっていうのが、どれだけ大きなことか考えて胸が痛くなりました 虎徹さんを抱えるシーンはミケランジェロピエタみたいで悲しくも美しいです…

(偽虎徹さんに思わぬ反撃をされて驚いて目の炎が消えたルナティックさんや肩を痛めてしまったユーリ・ペトロフ人間くさくてかわいかったです…名探偵!アップの目元が相変わらず綺麗です 生物に有効な能力だけど、機械にタナトスの声は聞こえないのかもね…って一緒に見てた人が言ってました)

次の回を見るのがハチャメチャに怖いです どんどん日は落ちて夜になっているし、おそらくルナティックさんはマーベリックさんを狩りに行くけど、彼にこれ以上罪を重ねてほしくない…そしてマーベリックさんに引導を渡したいのはバーナビーくんだけど、バーナビーくんにも人の命を奪ってほしくなくて…

 

25話

ユーリ・ペトロフが笑った……………………………

 

自分はユーリ・ペトロフという人間がこの先穏やかな笑みを浮かべる日は二度と来ないのではないかと本当に思っていて、だから自分が彼の絵を描くにしてもそういう笑顔は描けないかなあって思ってたんですけど、作中で彼がああやって穏やかな笑みを浮かべてくれたことが、ものすごく幸せです…

今恐る恐る見直しているのですが、このときルナティックの服を着た状態のユーリ・ペトロフが、能力が減退してもなお「カッコ悪いヒーロー」としてあり続けたいと言った虎徹さんを見て微笑んでいることは、ユーリ・ペトロフの人生の呪いが解かれた瞬間の笑顔なんじゃないかなあって….

父の背中を半ば追うようにしてヒーロースーツを纏い夜を駆けるユーリ・ペトロフが、そのヒーロースーツを着た状態で父でありヒーローである虎徹さんを見て微笑んでるのが、本当に彼は呪いが解けつつあるんじゃないかなあって…あんな笑顔で少年の頃テレビの父を見てたんじゃないかなあって…思って…

最後の彼のデスクトップの月が赤くないのは狂気ではなく本心からの笑みであることを表してると思います

シュテルンビルトの夜空に赤い月が昇ることを「確定演出」と呼んでいるので最終回でブチ上がってしまった…

マーベリックさんを仕留める時の赤い月のルナティックさんも本当に美しいです。顔の前でかざした手が燃え盛っていて、そこからあの憤怒の表情の仮面が現れるのが、手の動きが、美しい…

マーベリックさんは最後まで隙がない人物で、悪役の造形として良いなと思いました。彼が指名したアニエスさんの視聴率至上主義が結局彼を追い詰めたことや、用意した舞台の上で演じさせていたと思ったら「演じられていた」ことは最高の皮肉だと思います。アニエスさんも強すぎるよ!

イワンくんがエドワードくんと面会に行ってたシーンで心が温かくなりました。カリーナちゃんも夢が叶ってるし、パオリンちゃんがかわいい!!!バーナビーくんも気持ちの整理がついてよかったです。でも寒空の下でどこか寂しそうにも見えたので、虎徹さんが戻ってきてくれたのが本当に良かったです…

サマンサおばさんは帰らぬ人になってしまって、バーナビーくんは孤立してしまいましたね…気持ちの整理がついたことは大きな前進だけど、彼の場面が他のヒーローと比べて色が冷たかったことも見過ごせない演出だと思います。(ユーリさんの場面も冷たい色でした…)彼らがまた出会ってくれてよかった!

お姫様抱っこの状態で虎徹さんが「いいだろ?一人くらいカッコ悪いヒーローがいたって」って言ったのが本当に感慨深い場面で…カッコ悪い自分を受け容れられなかったレジェンドや、他人を頼ることができなかった虎徹さんの抱える呪いを虎徹さん自身が解いて、弱さを受け入れると決めた、最高の場面で…

改めて見比べてたんですけど、1話ではバーナビーくんは虎徹さんを放り投げてるけど、25話で虎徹さんは支えられている自分を受け入れてるし、バーナビーくんもそんな彼を相棒として認めてそっと下ろしてるふうに見えます。25話で彼らは新しい関係のもとに出会い直したんだなあって…

 

完走した感想

そんなわけでタイバニ完走しました!!!見守ってくださったフォロワーさん、ありがとうございました。最高のヒーローたちの物語でした!じっくり噛み締めます…

Risingの予告見てえっ!?!?てめっちゃなってるけど冷静になって寝ます 明日の生活が…脅かされてしまうので!

「それぞれの正義」じゃなくて「それぞれの守るモノ」でルナティックさんが出てくるのヴワ゛〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!になった

こんなに気になる最終回の続きを10年間待たれたタイバニファンの方々に深い尊敬の念を抱いてしまう……こんな新作が来るタイミングに見てしまって畏れ多い……

最終話の微笑んでいるユーリ・ペトロフは本当に自分が見た幻覚ではないのか?本当に現実なのか?と信じられない気持ちでなかなか眠れなかった…

 

そんなわけで、タイバニ1期をアニメ本編だけですが完走しました!ヒーローたちへの愛を込めて、みんなにコメントを寄せてみました。

f:id:kokage_libra:20220128223937p:plain

f:id:kokage_libra:20220128223709p:plain

f:id:kokage_libra:20220128223650p:plain

f:id:kokage_libra:20220128223732p:plain

ユーリ・ペトロフに出会えたことに感謝をこめて。

画像

(pixivに投稿したらリンクを貼っておきます。)

おまけ

タイバニを完走してユーリ・ペトロフの微笑みに泣いた翌日に、初めてネタバレを解禁して視界に入れたのがルナティックさんのアイマスクなの、本当におかしくてどうにかなっちゃいそう